アカウント?プロパティ?プロファイル?一気に理解しましょう
今回もGAIQ対策講座です。
さて、早速ですが。
今度別途詳しくブログを書こうと思いますが、GAIQは分析力や仮説力を問う類いのテストではありません。
ではどんなテストかというと、
・GoogleAnalyticsの動くしくみや機能を理解し、しっかりとした設定が出来るか
が試されているようなイメージです。
ですので一度受けてみればわかりますが、実際のデータが表示されて
「このデータから読み取れるサイトの傾向は?」
のような実践的な問題は1問も出題されません。
少なくとも私が受けた2012年1月のテストには出題されませんでした。
4択での回答形式なのでおそらくそのような問題が出題されるようなことは今後も考えにくいですね。
さて、
ということでGAIQ合格を目指す方は「GoogleAnalyticsを正確に設置・運用」することが出来る必要があるわけです。
今回のテーマはその中でも「設定」関連ですね。
■プロパティ?プロファイル?
普段GoogleAnalyticsを用いてアクセス解析を行っている方でも正直これをしっかりと理解している方は多くはないのでは、と思います。
少なくとも私はGAIQの勉強を通してこの概念を理解しました。
現在何らかのサイトのアクセス解析を閲覧している方は実は上記についてすでに触れているのですが、おそらく気にしたことがないだけでしょう。
みなさんが覚えておくべき概念は以下3つです。
1.アカウント
2.プロパティ
3.プロファイル
一つ一つの説明をするまえにそれぞれがどんな関係かをまず図で説明します。
図を見ていただければわかるように、
アカウントの中にプロパティがあって、プロパティの中にプロファイルがあります。
それではそれぞれ説明します。
■アカウントとは
GoogleAnalyticsを利用する際にGoogleアカウントが必要になりますよね、
ようはこれがアカウントです。一番大きな概念です。アカウントの中には25個のプロパティをつくることが出来ます。これはおそらくピンとくるかと思いますので説明は以上です。
問題は次の2つの違いを理解することです。
■プロパティとは
とは?と言ってしまうと説明が難しくなりますが、簡単にいうと
1つのドメインに対応しているのがプロパティになります。
アカウントの説明の中で1つのアカウントの中に25個のプロパティをつくることが出来ると書きましたが、
言い方をかえると25個のサイト分の解析が出来ると思ってください。
例えば、
www.samplesite.com で1つのプロパティ
www.others.com で1つのプロパティ
というように使い分けます。
■プロファイル
実際にみなさんがPV数とか、訪問数とかを確認しているのはこのプロファイルのデータです。これが最小単位ですね。
プロファイルはプロパティの中に複数つくることが出来ます。
つまり1つのサイトの解析のために複数のプロパティがつくれることになります。
なんでそんな必要があるのでしょうか?
■プロファイルを複数つくる理由
みなさんの会社では何人の方がサイトの解析データを閲覧しているでしょうか?
サイトの解析データに関しては社内で複数の人間が閲覧することが少なくありません。
そして、それぞれが違うニーズを持っているケースが多いです。
例えば
広告担当者はAdwards経由のデータが知りたいですし、
ある商品担当の方はその商品カテゴリのページがどのくらい見れていたか気になります。
そんな時に便利なのがプロファイルを複数使い分ける方法です。
プロファイルには「フィルタ」というものがかけられます。
例えば、/product のディレクトリのみ表示させることや
アドワーズからの流入のみを解析データとして表示させる、
なんてことも可能なのです。
もちろんプロファイルをわけなくても標準のデータから絞り込んでいくことで上記を調べるのは可能ですが、プロファイルがわかれていればGoogleAnalyticsに詳しくない方でもわかりやすいですよね。
そんな理由があってプロファイルは1つのサイトに対して複数設定が可能になっているのです。
■現場で使う知識として
上記は正直感覚的に理解していればGAIQ受験時以外は普段仕事でGoogleAnalyticsを使う上では問題ありません。
しかし、現場の人間もあまり知らない知識として覚えてほしいこととして以下があります。
★管理者権限を与えると「アカウント全体」の管理者になる
ちょっと驚いた方もいるんではないでしょうか。
GoogleAnalyticsは自分以外の人にも
・閲覧権限を追加する = プロファイル単位
・管理者権限を追加する = アカウント単位
ということが出来ます。
ここで注意なのはアカウントの方です。
つまり広告代理店の方や制作会社の方で1つのアカウントの中に複数の企業のサイトのデータをトラッキングしている場合1つのサイトに対する管理者権限を渡したつもりがアカウント全体の管理者になってしまう、ということになります。
まぁ悪用する人はいないと信じたいですが、そのような状態にあるということは知っておいたほうがよいでしょう。
アカウントープロパティープロファイル
についての関係性はGAIQではよく出題されますのでしっかりと理解しておきましょう。
それでは今日は以上です。